泌尿器科のご案内(概要)
泌尿器科一般診療を行なっています。良性疾患としては尿路結石、尿路感染症、排尿障害を起こす前立腺肥大症や神経因性膀胱などの診断・治療を行なっています。悪性腫瘍についてはCTやMRIによる画像診断、内視鏡検査、前立腺がんに対する生検などの検査により診断を行い、当院で可能な薬物療法や経尿道的手術、腹腔鏡手術などの治療を行います。しかし少人数、設備などの面から当院では行えない治療、たとえば、がんに対するロボット支援手術や放射線治療、特殊治療などについては、十分に説明の上、ご希望の施設に迅速に紹介いたします。なお、小児泌尿器科疾患やED診療などは行なっておりません。ご了承ください。
代表的な疾患・治療
尿路結石症
CTにより正確な診断をしたうえで、自然に排石可能な小さな結石は経過観察し、大きい結石や経過を見ても自然に排石しない場合には結石破砕術を勧めます。当院では結石手術の2つの方法、すなわち体外衝撃波結石破砕術(ESWL)と経尿道的結石破砕術(TUL)を行なっています。結石の大きさや場所により、とくにESWLでは成績の悪いこともあるので、より適していると思われる治療を提示します。入院期間はESWLは1泊2日、TULは平均5日です。
前立腺肥大症
エコー検査、尿流量検査などで評価を行なったうえで、基本的には薬物療法を行います。重度の排尿障害、とくに自分で排尿できない尿閉となり尿道カテーテルが必要となった方には、カテーテルフリーを目指して積極的に経尿道的手術を行います。
PSA検査が高値
血液検査で前立腺がんマーカーであるPSAが高いと言われた方に対しては、MRI検査を行なったうえで生検を検討します。当院では基本的に1泊2日の入院で、腰椎麻酔下に検査を行います。がんと診断された場合、手術や放射線治療などの根治療法の適応があれば、適切な施設に紹介いたします。
診療・検査実績
泌尿器科では以下の手術や検査を実施しております。(*一部抜粋)
経尿道的前立腺切除術(TUR-P)
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)
経尿道的尿路結石破砕術(TUL)
経尿道的止血術(TUC)
尿管ステント留置術
尿管ステント抜去術
膀胱結石摘出術
腎摘出術
腹腔鏡下腎摘出術
腹腔鏡下腎尿管全摘術
体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)
透析ブラッドアクセス手術(内シャント)
前立腺生検
膀胱生検
学会認定
- 日本泌尿器科学会専門医教育施設