ME室のご案内(概要)

ME室では医療機器の操作や点検を主に行い、医師や看護師が臨床に専念できるよう、チーム医療を行なっています。そして、患者さまに元気になって欲しいという気持ちを大切にした縁の下の力持ち的な存在であるよう日々努力しています。今後も安全な医療機器を安定供給することにより、患者さまに“安全で質の高い医療”を提供できるよう、チーム医療の一員として努めて参ります。

MEとは

MEとはMedical Engineer(メディカル エンジニア)の省略で、臨床工学技士のことを指します。
臨床工学技士は医療専門職の中で唯一の工学全般の知識を有した専門職です。医師の指示のもとに生命維持管理装置の操作や医療機器の保守管理を行うことを業務としています。

当院では2006年に設立し、現在10名の臨床工学技士が在籍しています。ME室をはじめとして透析センター、手術室、血管撮影室、ペースメーカ外来、内視鏡センターなど様々な部署で活躍しています。

業務内容

医療機器の保守点検、トラブル・修理の対応などを行っており、スタッフが安全に機器を使用できるように管理しています。

また、使用中の人工呼吸器などの点検を行い、安全な医療を提供しています。
人工呼吸器、除細動器、輸液・シリンジポンプ、モニターなど医療機器の定期講習会や新規導入機器講習会を開催し、現場スタッフへの教育に積極的に取り組んでいます。
医療機器安全管理委員会や呼吸療法サポートチームなどチームとして他職種と連携して活動しています。

機器保管室

透析装置の保守点検、修理および透析の治療を医師、看護師と共に行い、患者さまの状態を検査データなどで確認し、個人に応じた治療を提供しています。
詳細は、透析センターのページでご確認ください。

入院患者さま専用の透析室(4床)で、メディカルタワー2階にあります。病棟から館内を通じて入室できます。
個人用透析装置を4台設置しており、うち3台がオンラインHDF実施可能です。
透析担当医1名、看護師1名、臨床工学技士1名で患者さまとの関わりを大切にした治療を提供しています。 

病棟透析、腹水ろ過濃縮再静注法、CHDF、エンドトキシン吸着、血漿交換など各種血液浄化療法を施行しています。

手術室には、麻酔や手術に使用する色々な医療機器があります。
安全に使用できるように点検を行い、手術中にトラブルがあった際にはすぐに対応できるようにしています。

心臓カテーテル検査ではIVUS(血管内超音波法:血管の太さや狭窄などの状態が分かる検査)・FFR(冠血流予備量比)の操作や外回りなど補助業務を行なっています。また急変時に医師が操作するIABPや除細動器の補助を行なっています。ペースメーカ植込み時にはプログラマを操作しています。

IVUS操作

月2回のペースメーカ外来で、プログラマを操作して患者さまのペースメーカの状態を確認しています。また機種によっては使用中のペースメーカの状態を遠隔モニタリングで把握し異常がないか毎月確認しています。

プログラマ操作

内視鏡の機器点検・保守管理などを行い、患者さまが安心して治療を受けられるようサポートしています。

スタッフ紹介

現在10名(男性7名、女性3名)の臨床工学技士が在籍しています。

資格   人数
透析技術認定士 4名
3学会合同呼吸療法認定士 4名
臨床工学技士臨床実習指導者 1名
臨床検査技師 1名

2024年3月現在