消化器内科・内視鏡センターのご案内(概要)
当科では、消化器疾患の急性期医療を担う堺北地区の病院として、消化管疾患から肝胆膵疾患に至るまで幅広く対応しております。特に消化管疾患に対しては、経験豊富なスタッフが多岐にわたる内視鏡検査や治療を行なっております。
日本の部位別のがん死亡数(2021年)では男性では大腸がん(2位)、胃がん(3位)。女性では大腸がん(1位)、胃がん(4位)と消化管のがんが上位に位置しています。がんの早期発見には定期的な検査が有用で、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)や下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)が行われています。
当科では、苦痛をより少なく検査を受けていただけるように、胃カメラにつきましては細径の内視鏡を用いて鼻から挿入したり、鎮静剤を用いて検査を行なったりしています。大腸カメラでも鎮静剤を用いて検査を行います。また、胃カメラでも大腸カメラでも検査中に空気を消化管内に入れて観察するわけですが、検査中および後の腹部の膨満感を軽減する目的で、原則全例で空気の代わりに吸収が速い炭酸ガスを使用しています。
設備につきましては、内視鏡センターを開設しております。大腸カメラの前処置をする際には、区切られた個人スペースを用意しており、より快適に前処置を受けられるようになっております。鎮静剤を用いた検査後の専用のリカバリーベッドを用意しております。
肝胆膵疾患におきましては、外科・放射線科と密に連携をとり、超音波や血管造影などの検査と治療にあたり、救命率の向上及び早期診断・早期治療による治療期間の短縮を目指しております。
それぞれの患者さまに合わせた適切な治療を行い、地域の皆さまに貢献させていただきたいと考えております。
代表的な疾患・治療
消化管の領域
逆流性食道炎、食道静脈瘤、胃十二指腸潰瘍、胃大腸ポリープ、早期胃がん、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、消化管出血、異物誤嚥など
内視鏡治療として食道静脈瘤に対してのEIS(内視鏡的静脈瘤硬化療法)やEVL(内視鏡的静脈瘤結紮術)、胃大腸ポリープに対して内視鏡的ポリープ切除術、早期胃がんに対するESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)、消化管出血に対して内視鏡的止血術を行なっています。
肝胆の領域
慢性肝炎、肝硬変、胆石・胆管結石など
ウィルス性肝炎に対しては専門外来を開設し抗ウィルス治療を行なっています。
胆管結石に対してはERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)を用いた結石除去術を行なっています。
診療・検査実績
全上部消化管内視鏡検査 |
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1,552件 |
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全下部消化管内視鏡検査 |
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807件 |
ERCP(乳頭切開術、胆道砕石術、ステント挿入術) | 58件 | |
2023年度実績 |
学会認定
- 日本内科学会認定医教育関連施設
- 日本消化器病学会認定施設
- 日本消化器内視鏡学会指導施設
- 日本消化管学会胃腸科指導施設